修学旅行や観光でお出でになった方もあるかと思います。
その「氷川丸」「マリンタワー」が45年間の営業を今年2006年12月25日に終わります。
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その後、「氷川丸」を譲り受けた日本郵船が約10億円をかけて船内などを改修し、
2008年4月25日から再び一般公開されました。
「日本大通り」:朝早いので人通りがないが、日中はサラリーマン・OLで賑わう。
「地裁」の古い建物があったり、テレビや映画のロケにこの近辺は昔から使われている。
そして、アマチュア・カメラマンよりも多いのがアマチュア画家。
この日も大勢の人が画いていました(2006年12月4日)。
(参考写真:数年前の“コダック・フィルム・フォトコンテスト”出品。準特選でした。)
横浜港大桟橋の入口付近。この一角は、異国情緒漂うところだ。
上の写真のすぐ右隣り。ここも一見外国を思わせる。
山下公園に来て見たら、カモメがこの人の周りを離れない。
ちょくちょく、自転車で来られるそうだ。
(上の写真は「氷川丸」の乗船パンフレットをコピー)
「氷川丸」は昭和5年(1930)三菱横浜造船所で竣工。北米航路で活躍した。
太平洋戦争を挟み、昭和35年(1960)を最後に航路を撤退、横浜港・山下公園に係留された。
これは、昭和36年(1961)「横浜開港100周年記念事業」の一環としてだが、以後横浜港のシンボルとなった。
船内のエンジンルームを始め、客室、デッキ、操舵室まで見学できるようになっている。
船尾から船首方向を見る
奥の海面に黒く点々と浮いているのは、カモメです
乗船して船内を見学する:「エンジン・ルーム」
「厨房」だ。
当時、一流のシェフをフランスから呼び、「氷川丸」のディナーはおいしいと有名だった。
シアトルまでの片道2週間の船旅は、すき焼き、寿司、おでんまで出されたそうで、
船客は三度の食事が楽しみだったろう。
1等船客が使用した食器。
あのチャップリンや秩父宮ご夫妻が使われたと同じ物。
当時の乗船料は1000円で、家が一軒建つ値段だった。
甲板に出る。
船首で錨を巻き上げる装置を青ペンキで塗装していた。
ここまで塗り終わるのに細かい所まで仕上げて約1週間かかった、とのことでした。
「この船を、100年持たせたいのです。昭和5年に建造されたから、
あと、25年、なんとか持つように皆で修理しています。」
12月25日で営業を終えた後は、「日本郵船」に譲渡されるそうだ。
操舵室:
操舵室からこのように見える。
「氷川丸」は119回、太平洋を往復した。
操舵室の背後に祀られていた。航海の安全を祈っているのだ。
デッキから船尾方向を見る。
左に見えるのが「マリンタワー」だ。
この甲板はヤシの実を半分にわった殻で、ゴシゴシ、ゴシゴシ、乗員の人たちが磨きに磨いたものだそうだ。
後部甲板:
毎年夏、ここはビアガーデンになる。今年の夏も行われた。
見学を終えて下船すると、3日(日)に放映したばかりのNHK「小さな旅〜横浜 氷川丸」で拝見した、
船長・金谷さんがおいでになった。記念に一枚、とお願いすると「一緒に撮りましょう。」と並んで下さった。
良い記念になりました。
「マリンタワー」106m。、「地上灯台」としては世界最高で、ギネスブックに登録されている。
これも、昭和36年(1961)「横浜開港100周年記念事業」の一環として建てられた。
この「マリンタワー」も12月25日で営業を終わり、横浜市に移管される。
エレベーターで展望台に昇る。
思い出した!これが出来た時、このエレベーターをぐるぐる回るように鉄の階段があり、子供の頃、
下から展望台まで歩いて登った。勿論、簡単な踊り場があるだけの、ちょっと危険なものだった。
かなり前に事故があって、以降、階段は使用禁止になっている。
「展望台」からの眺望:横浜港
目の前の建物が老舗の「ホテル・ニュー・グランド」。
その奥に、MM21。ランドマーク・タワー、クイーンズ・スクエア、パシフィコ横浜などが並ぶ。
手前下が山下公園。そして氷川丸。
いよいよ、後半月でお別れだ。
「MM21」のように新しいものがどんどん出来る反面、古いものが消えていく。
ここから歩いて15分程の所に生まれ育ったので、港、山下公園、氷川丸、マリンタワーは、
犬の散歩、デート、写真撮影、食事と何十回通ったことか。
食事? オオ、そうだ! 昼飯だ!!
というわけで、「マリンタワー」から目と鼻の先の「横浜中華街」へ。
「横浜中華街」の大通りを「市場通り」に曲がるちょうど角、そこに古びた3階建ての
“中華街の料理人”も通う、広東料理主体の老舗「同發本館」がある。
同じ大通りに大きく立派な「新館」「別館」があるが、地元の人間は昔からの「本館」に通う。
店内の雰囲気が昔の面影を残し、とてもいい。
この「本館」のランチがとても定評なのだよ、諸君!
・本日のスープ ・次の五品から一品選ぶ ・モツ盛り合わせ ・蒸し鶏 ・皮つき焼豚 ・叉焼(チャーシュー) ・叉焼・皮付き焼豚(塩味)の半々 ・季節の野菜炒め ・ご飯(おかわり自由) ・お新香 これで840円 ! |
「叉焼(チャーシュー)・皮付き焼き豚(塩味)の半々」:
“焼き物の同發”といわれるくらい有名な叉焼。この厚さ!
勿論、叉焼は明炉[ミンルー]で焼いた“焼き豚”のこと。紅腐乳で回りが赤い。
最近の“とんこつラーメン”などにのっている、名前だけがチャーシュー(焼き豚ではなく“煮豚”)ではない。
“煮豚”など、中華街にはありません。
左側が皮の部分をこんがり狐色に焼き上げた“皮付き焼き豚(塩味)”、右側が“叉焼”。
「モツ盛り合わせ」:
モツ(小腸・耳・胃袋[ハチノス])を甘めのタレで味付けし煮込んだもの。
香料の“八角”が効き、シコシコとした歯ごたえで噛むほど味が出てくる!絶品!
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