2日目:朝食前の5時20分、民宿を出て「大王わさび農場」に行く。
目的はこの3つ並んだ「水車小屋」

黒澤明・脚本、オムニバス映画「夢」の第八話“水車のある村”の舞台となったところ。
万水(よろずい)川、蓼(たで)川の合流点にある。

 農道を穂高神社に向かう途中、雲が切れ、右手上空にピラミッド型の北アルプス連峰の一つ、常念岳が見えた!


「穂高神社」

穂高見命を御祭神に仰ぐ立派な穂高神社。
ここの「奥宮」は、北アルプス穂高岳のふもとの上高地に祀られており、「嶺宮」は主峰奥穂高岳の頂上に祀られているとのこと。

上高地・明神池の入り口にある「奥宮」は高校の時、奥穂高頂上の「嶺宮」は大学のときに偶然出会ってます。

6時30分戻り、丁度朝食。
昨晩のコメは何かの間違いで、今朝のコメはうまいかも・・・、と思ったがダメだった。
生玉子をかけて食べました。


「細女神社」だと思ったが・・・。
「ちひろ美術館」に向かうが開館まで時間があったので、道路わきの案内板を見つけて寄ってみた。
途中、工場の女性に「ほそおんな神社?ほそめ神社?ってどう行くんですか。」と尋ねたら、「ああ、おかめ神社!」

正しくは「細女」ではなく金偏に田の「鈿女(うずめ)」神社だった。
車で走りながらチラっと見たので「細女」と読み違えていた。
祭神は「天鈿女命(あめのうずめのみこと)」。

福利厚生、介護の神として「おかめ様」の愛称で親しまれていて、「天鈿女命」だけを祭っているのは珍しいそうだ。

安曇野は田んぼがあちこちに広がっている。


「安曇野ちひろ美術館」
35,000uの安曇野ちひろ公園には、チェコの絵本作家クヴィエタ・パツォウスカーがデザイン。
2つの池と8つの石のオブジェが点在する「パツォウスカーの庭」がある。


館内


裕福な家に育つも、先の大戦でつらい思いをする。

結婚し、東京に住むも、彼女の両親はここ安曇野・松川のこの地に移住・開墾。

そして彼女もここに移り、その地にこの美術館が建てられた。

製作中の彼女の写真を見て、初めていわさきちひろが左利きだと知りました。

(左は、同館HPより引用)

「碌山美術館」
30歳5ヶ月で急逝した、日本の近代彫刻の扉を開いた荻原守衛(碌山)。

本館はキリスト教に傾倒した彼を象徴する教会風の建物になっている。
皆、この場所からこの建物を撮影する。


ぐるッと回ってみると、こんな感じだ。
館内展示物、もちろん撮影禁止。

ロンドンの「大英博物館」も、パリの「ルーブル美術館」も、ローマの各教会寺院も「バチカン美術館」も全て写真撮影OKだった。
何故日本はちっぽけな寺にいたるまで撮影禁止なんだろう?

真夏の風景も良いが、冬、雪が積るともっと良いのではないんだろうか?


カンカン照りの中、松本城へ。


「国宝 松本城」:これで3度目。家内は初めて。

ここは記念撮影のスポット。大勢、ここで記念撮影をしていた。


松本に来た大きな理由は、ここ
来る前に松本の美味い店をネットで調べたら、ここがダントツ。
事前に電話で席の予約をしました。

予約時間の12時5分前着。
ご夫婦でやっている店で、ご主人が厨房。
奥様が、あの黒い下半身をぐるっと包むような例の足元まである前掛け見たいなやつ(何て言うんですか)でウエイトレス役。

 昼はランチが5,6種類だけだった。
私は「鶏もも肉の辛味スパイス・ロースト」
家内は「帆立貝の生ハム巻きソテー」

ブロッコリーとじゃがいものビュレ添え。鶏の皮はもちろんパリッとして、ソースは控えめ、鶏肉の味をしっかり出しています。
家内の帆立貝もつまんでみましたが、生ハムが貝の味をあまり損なわず、ソースもやはり控えめ。
(家内は生ハムがちょっとしょっぱいと言っておりました。私は丁度良い感じでした。)

店内の壁にワインの空き瓶がズラリ。
どんなワインでも1本1000円で持ち込みOKなんだそうだ。
おお、一度夜に来たいもんだ!

 デザートはプリンとマンゴーのソルベ。

奥様に「サイトウ・キネン・フェスティバルに来る観客が大勢お店に寄るんじゃないですか?」と聞いたら、
「いえ、お客様よりスタッフの方が来て下さるんです。指揮者のロバート・マンさんはよくお見えになります。」
「ええー、そうですか〜!」

1992年にここ松本で始まった小澤征爾を中心とする「サイトウ・キネン・オーケストラ」のフェスティバル。
オペラから交響曲、弦楽四重奏まで、毎夏何日間にも亘って繰り広げられる。
S席だと20.000円、30.000円、それも2日間位聴くと宿泊代や交通費入れて10万か、と考えるとおいそれと来られませ〜ん。
しかし、そのスタッフの人たちが来る店とは思いませんでした。
今年のプログラムを頂きました。
ありがとう、ご馳走様でした! 
※ 
松本から長野自動車道〜中央自動車道を通って帰って来ました。
たった1泊2日の小旅行でしたが、帰宅したら3.4日行って来た様に感じました。

「鎌倉・秋雨」に続く

一言で結構ですので、ご訪問頂いた足跡をお願いします.
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