うまいもの巡りの一人旅(2)
2008年7月19日(土)〜22日(火)
三日目:山形県酒田市〜新潟県村上市
・村上市:「塩引鮭」
3日目:7月21日(月)
ホテルで朝食後、酒田市内見学に出発。
最初はケヤキ並木のここ、米どころ庄内のシンボル「山居倉庫」
NHKの「おしん」で有名になりました。
いまなお現役の米倉。
そして国指定史跡「旧鐙屋(あぶみや)」:
江戸時代、北前船の拠点として栄えた酒田を代表する廻船問屋。
その繁栄ぶりは井原西鶴の「日本永代蔵」にも記されている。
邸内も見学でき、写真撮影自由。うれしいね。
屋敷内あちこち綺麗に手入れがされている。裏庭も手入れをしている人がおりました。
そしてすぐ近所に漆喰の白壁の「本間家旧本邸」:
その名を天下に轟かせた豪商本間家。
しかし邸内写真撮影禁止である。
だからといって言うわけではないが、「鐙屋」に比べ、屋敷内など手入れの悪さは目を覆うばかり。
壁など、ぼろぼろでしみが浮き出ている。襖は手垢のあとがそのまま。畳は日に焼けたまま。期待していただけにガッカリ。
これが本当にあの本間家?と思ってしまった。
そして酒田で一番の目的はここ「土門拳記念館」!
あの写真家・土門拳の全作品を収蔵している、世界で最初の個人写真美術館!
「筑豊の子供たち」ほか、懐かしい写真がいっぱい!
楽しかった!
さて、いよいよ日本海沿いを新潟に向けて南下する。
鶴岡市加茂港を、県道・藤島由良線に入り海岸沿いを走る。
夏の日本海は穏やかだ。
随所でこのような小規模な海水浴場を見た。
車は道に止め、ひょいと来られて、近隣の人は便が良いナと思いました。
新潟県山北町を過ぎ、名勝天然記念物「笹川流れ」。
海食地形の景勝地が11km続く。
沖合いの岩の間を盛り上がるように流れる“潮流”が笹川集落から見られたことが名称の由来とされる。
さて本日の昼飯は、越後・村上市「イヨボヤ会館」隣、鮭料理の「はらこ茶屋」の“塩引鮭”。
イヨボヤ=村上地方の昔の言い方で鮭のこと。
村上の鮭の歴史は古く、平安時代には京都の王朝貴族に献上されていたことが記録に残る。
江戸時代に入ると鮭は村上藩の貴重な財源とされ、サケの回帰性に着目した越後国村上藩の下級武士、青砥武平治(あおと
ぶへいじ)は、
1808年(文化5年)に「種川の制」を敷き、三面川(みおもてがわ)にサケの産卵場所を設置した人工川を設けて、サケの自然増殖に努めた。
現在もイヨボヤ会館脇を流れる三面川(みおもてがわ)には、毎年平均約二万尾の鮭が遡上するそうだ。
各家庭の軒には11月になると鮭の内臓を綺麗に取り、丁寧に塩がすり込まれた鮭がぶら下がり、寒風に晒される。
この鮭を是非食べたかったので、はるばるやって参りました。
「はらこご飯」:
ごはんは酢めしではなく普通のごはん。
これには肝心の“塩引鮭”が付いていないので・・・。
“塩引鮭”(焼き鮭一切れ・735円。高ぇ〜!)と右“はらす煮”(630円)を別注。
この“塩引鮭”が食いたかった!
運良く、カマのところを出してくれました。
しかし、しょっぱい。
当然と言えば当然だが、しょっぱい。
身も寒風に晒されぎゅっとしまっている。
この後、寺泊の「魚のアメ横」に向かう。
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