2009.1.12(月)
「サンマー麺」はいわゆる“ラーメン”ではないし、最近流行の“ご当地ラーメン”でもない。
あちこちで「サンマー麺」を食べ、自分でも作るが、本家「玉泉亭」で食べたことが無いのでは“B級グルメ”を名乗るのはおこがましい。
ということで、「全神奈川写真サロン公募展」を横浜市教育文化センターに観に行った折、家内と食べに行ってまいりました。
サンマー麺発祥の店「玉泉亭」:横浜・伊勢佐木町大通りをちょっと入った所あります。
(中区伊勢佐木町5ー127)
大正7年創業という。店内はそれほど広くは無いが常連であろうお客さんが次から次に来る。
これが「玉泉亭」のサンマー麺:600円。
“戦後当店先代が考案し「生碼麺」と命名。由来は「生」(野菜)「碼」(具を載せた)麺という意味から付けられたと云われる。”
と、店主口上。
もやし・ニンジン・タマネギ・白菜・ニラ・豚肉。
とろみが幾分強いかなという感じ。
スープに煮干も使っている。
うまい、うまいよ!
醤油味のスープの出汁が良くきいてる。
具もほんのり塩味。
発祥の店を自負しているので、「メニュー」にもトップに出ていると思ったら、
ラーメンなどに混ざって全く普通に「サンマー麺」と表記されていた。
餃子2人前:1人前450円。
店のお勧めがこの「中華ランチ」:820円。
かに玉・肉野菜うま煮・叉焼(チャーシュー=焼豚)2枚・ライス・お新香・スープ。
かに玉: | とろりとした餡が適度に甘酸っぱい。 |
うま煮: | 塩味。結構。 |
叉 焼: | 「とんこつラーメン」等にのっている“煮豚”ではない。ちゃんと“叉焼(チャーシュー)=焼豚”であるが、出来立ての味ではなかった。(叉焼は焼いた当日のものが一番おいしい) |
この中華ランチ、味付けが強めだが“甘み”と“塩味”の二つの料理のバランスがとてもおいしい!
しかし、「サンマー麺」も「中華ランチ」もいわゆる“横浜中華街”の味ではなく、
“町の中華屋さん(それこそ中華街以外に横浜市内に何百軒とある)”の味。
決して中華独特の香辛料を使うでもなく、毎日食べるにはこちらの方がうまいかな?
※「サンマー麺」について:
「生馬麺」又は「生碼麺」と書き、“生(サン)”は新鮮な、しゃきしゃきした、“馬(マー)”は載せる、という意味があるが、
本場中国にはそんな名前も料理も存在しない。
ということは全くの横浜中華街製の日本版中華ソバ。
「サンマー麺」の起源は諸説あるが戦後すぐの昭和27,8年頃(1952,3)、
横浜中華街の料理店の従業員のまかない食だったものが商品化されたという説が有力。
発祥の店は横浜中華街の超一流店「聘珍樓」とも、ここ「玉泉亭」とも言われている。
勿論両店のみならず、横浜、いや神奈川県内の中華料理店(千軒や二千軒はあるだろう)で食べることができる。
が、最近続々開店している“とんこつ系のラーメン店”には、ない。
全く性質が違うものだから。
「サンマー麺」に定義は無いが、もやしを入れることは絶対条件。
しかし、よくある「もやしそば」ともちょっと違う。
神奈川県、なかんずく横浜に来たら、是非食べてください!!
おまけ:
私が作った「サンマー麺」
昼によく作って食べます。単身赴任の経験があるので、料理は苦になりなりません。
もう一つ、おまけ:
「肉そば」
これもよく作ります。
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