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塚越古墳の桜
神奈川県平塚市郊外の「塚越古墳」の上に,
毎年春、桜の花が咲くという!
これは一度見に行かなければならない!
2007年3月29日(木):桜の咲き具合を見に行ってみる。 古墳は平塚市郊外、秦野に近い金目(かなめ)川の北の台地にある。 到着して、歩き出す。ところでいかにも春の、この花はなんていうのかナ? ※ 「皐月さん」から、スイバ(別名スカンポ)だと、掲示板に書き込みを頂きました。 ♪土手のすかんぽ ジャワサラサ〜、のスカンポですかー!ありがとうございました。 福島県の「恵美さん」からもメールで、スカンポと教えて頂きました。ありがとうございます。 |
つくしが、足の踏み場もないほど生えていた。 |
あった!あれが「塚越古墳」だ。 しかしまだ二分咲き程度。 場所の確認と咲き具合を見に来たので本日はこれまで。数日後に再訪する。 |
4月1日(日):再び訪れる それでもまだ八分咲きといったところ。 遠景の山は丹沢山塊に連なる「大山」。 江戸時代の人も当時は江ノ島遊覧後、大山詣での際この古墳の脇を通り、この桜を愛でたに違いない。 |
その古墳の上に咲く三本の桜。お世辞にも手入れが行き届いているとは思えない。 しかし春の穏やかな陽の中、“優雅”というより“荘厳”に咲いている。 |
古墳の上に登ってみると宝篋印塔や馬頭観音があった。 江戸の人も、この桜の下で休んだのかもしれない。 |
古墳の反対側(北側)に回る。 やはり、この桜を見に来たという方が“よもぎ”を摘んでいた。 しかしこの桜は、誰が、いつ植えたんだろう? 公園に植えられて管理されている桜と違って、どこかふてぶてしい感じさえする。 |
かつてこの地域には、四十塚と呼ばれる円墳群が存在していたと言われる。 また平塚市内には十五基ほどの古墳があるが、「塚越古墳」は唯一の前方後円墳で、 5世紀後半から6世紀前半に構築されたもの。 前方後円墳の形から、被葬者が大和朝廷と何らかの関係を持っていたことが考えられている。 全長58m。前方部長28m、高さ2m。後円部径30m、高さ3m。 後円部には刳抜木棺(くりぬきもっかん)が確認され、ここに被葬者が安置された。 遺物は人骨・朱・管玉・鉄製工具、弥生土器や石塔などが出土している。 |
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